脱毛がプライスダウン
東京の学者は、ちょっといい仕事をすると注目され、アチコチからひっぱり出されてボロボロにされて捨てられる。
便利屋さん的学者が多くなってしまう。
そういう面でも、京都がいいのではないか。
日本の技術者には、かつてのようなアメリカという手本やモデルがもはやなくなり、技術の中身は研究開発型になった。
またハードよりソフトの開発に比重が移ってきている。
このようなソフト中心の研究開発は、どこまでが仕事で、どこまでが遊びか区別できない。
大まかにいえば、遊びと仕事の融合化の時代に入った。
だから企業は、優れた技術者こそ、人と情報の集まる都会に住まわせる必要がある。
理科系のノーベル賞をとった日本人がすべて京都大学の出身者であるのは面白い。
わたしの見るところ、この京都の学者の強みは3つある。
1つは学問を趣味的にやったこと。
2つめは職住近接で、家が大学のそばにあり、自宅で晩飯を食べながら、ピンと閃くとすぐ研究室にかけつける生活をしていた。
3つめは、遊びくつろぐ場所が住宅からほどよい距離にあり、物理学者、化学者と、文学者、歴史学者など学問をこえて、いろいろな分野の学者が、飲み屋で自由に議論ができたこと。
これに比べて、東京の学者は住宅事情が悪すぎるし、また異業種交流の習慣がない。
このように職住遊学の一体化した環境がハイテクには必要になっている。
そうした京都の持つハイタッチ感覚を活かそうとするのが、「ハイタッチーリサーチパーク」である。
筑波学園都市は、あれだけのハードを設備しながら、ハイタッチの面で欠ける。
街に寒々とした空気が流れており、人間臭さがない。
期待されるほど研究成果が上がるとは思えない。
これからの街という点では、博多にも注目している。
博多は遊びの街で、工業化社会に過剰適応しなかった。
それが北九州との大きな違いである。
昔は生産が消費を生む。
極言すれば、鉄をつくることが自動車をつくることに結びついていった。
しかし、これからは消費が生産を生む。
自動車が売れ、家電が売れ、いろいろなものが売れることが鉄の生産に結びついている。
そうすると人々が集まり、遊び、騒ぐ街づくりがいちばん大事になる。
高度成長期は、企業城下町みたいに土日カランとしているところが強かった。
博多はそういう街ではなく、消費と文化に徹していた。
京都と同じく、工業化社会にのり遅れた街だから、ツインドームもよく似合う。
いま京都におもしろいハイテク企業が出ているように、博多あたりにもっと大学をたくさんつくると、さらによくなる。
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